2007-05-08 [Tue]
「デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術」読書メモ
4576070665デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術
徳力 基彦

二見書房 2007-04
売り上げランキング : 23

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2007/05/07購入。
2007/05/08読了。

ここ1年くらいの間に出たツール系ハック本の集大成といった体。
Gmailの運用が参考になりそうなので購入した。
装丁のデザインもよく、図示、写真も多数掲載してあり、読みやすい点もよい。

もっとも、書いてあることの大概は、既に実践していることか知っていることに過ぎないが、こうして書籍として一冊持っておくことで、それらが自分の中で体系化されることが利点となる。

また、書籍と自分の運用を比較することで、自分の知識や方法がどのくらい(著者を一般として)一般化されているかを確認するのにも使えそうだ。

逆にいただけない点は、著者がNTTで縦割り組織の意識からベンチャーに移ってもそのままだったので仕事が行き詰っていたが、そこから脱却できたのはここで紹介している仕事術だ、とする話しの論理展開が分かり辛い。

この本の体裁では、最初から、今は個人が小さな事から変化することこそが重要だ、と説いているが、その部分と著者の経歴の部分が、リンクしてこない。
それは多分、大企業でのやり方が具体的に明記されていないためと、ハックの紹介の体裁が、「こういうやり方は無駄だ」「だからこうするべきだ」というレトリックなので、自分の取っていた駄目なやり方と、こうするべきだ、とするやり方が比較されていないせいだと思う。

もしそういう効果を狙うなら、

自分は以前に大企業でこういう方法や意識でやっていた
⇒ベンチャーでも同じやり方をしたがうまくいかなかった(ベンチャーでは○○だが、大企業のままのやり方では××なので、うまくいかない)
⇒ここで紹介している考え方/方法でやったところ、うまくいきはじめた!(なぜうまくいくのか、またなぜ以前の方法ではうまくいかないのか)

とするといいように思う。

著者の経歴をクローズアップしつつ、いかに改善に努めたかを追う形式ならいいが、この本はハック紹介なので、著者の過去の経歴の話しなどは完全に蛇足になっている。
その部分は削ったほうがまとまりがよくなったのではないかと思う。

以下、使えそうな部分、目に留まった部分など。

P52
メールのフォルダは三つ作れば十分。

・要返信フォルダ
自分が何らかのアクションが必要なメール。
ToDoリストのように使う。
Gmailでの対応:下書きフォルダ

・保留フォルダ
数日以内に利用する重要なメールの一時退避場として使う。
例えば、返信は終わったが、相手からの返信があり、リアクションを取る体制にしておきたい場合など。
Gmailでの対応:スターあり

・アーカイブフォルダ
メールを保存する場所。
Gmailでの対応:全てのメール

P60
メールのフィルタは優先度の低いメールに対して適用する。
優先度の高いメールを自動でフィルタすると、見落とすリスクがある。

P169
クリップサービス「あとで読む」
指定したメールに対し、ニュースサイトやブログの記事をそのまま送信してくれる。
記事自体を保存するので、仮にそのリンクや記事が消滅したとしても、保存できる。

あとで読む
http://atode.cc/

P178
RSSリーダーのテクニック
ブログ検索のキーワード検索で、その結果をRSSに登録しておく。
例えばGTDのキーワードを拾いたいと思ったら、YahooやGoogleのブログ検索でGTDで検索をかけ、そのURLをRSSリーダーに登録すると、GTDのキーワードでアップされたエントリがリーダーで読めるようになる。

実際やってみたところ、Yahooのブログ検索は精度が低いのか、余りにも関係ないページを拾ってくるので使い物にならない。
Googleのブログ検索(http://blogsearch.google.co.jp/)は、Yahooとは違い、ちゃんとキーワード指定通りのページを拾ってきている。
この結果画面の左下にあるフィードを取得からRSSをクリックし、遷移先のURLをRSSリーダーに購読ページとして登録する。
こうしておけば、自分でわざわざ検索しなくても、ある程度の情報はリーダーから拾い読みできる。

P185
サイトのユニークやページビューをAlexaで可視化する。

Alexa
http://www.alexa.com/site/ds/top_sites?lang=ja

P204
ブログの成長の段階
1.日記的に個人用メモとして使用
2.知り合いとのコミュニケーション・ツールとして利用
3.メディアとして、自分のブランディングやビジネスツールとして活用

ブログを書くメリット
書くことによって自分の考えを整理できる。
検索が強力なこの時代では、記憶力は大して意味がなくなってくる。
それよりも、大量の情報の中からトレンドを見て取ったり、意味を見出す能力が求められる。
これらの能力を養うのに有効なのがブログであるとする。
文章を書く場合は、自分の考えをまとめるために考える必要があり、考えるプロセスは自分を通過した情報を再度見直すために有効になる。

まとめると、大量の情報を摂取し記憶していることは検索すれば誰にでも手に入れられる能力であり、アドバンテージではない。
大量の情報を摂取し、そこから必要なものをピックアップする能力の方が有効になる。
そのためのツールとしてブログを使い、思考や考えを整理して取捨選択の力を磨く。

P214
情報は隠蔽するのではなく、公開する。
隠蔽していたのでは、スタティックな状態に留まるが、公開することにより、自分のアイデアがさらに誰かの手によってブラッシュアップされるかもしれない。
自分もその恩恵を得ることが出来る。
そして、それを最も享受できるのは、アイデアの発信源である自分である。

読了時間:ページに折り目を付けながら1時間半程度

スレッドテーマ:ビジネス書籍レビュー:ビジネス




main

コメント

コメントする

サイト管理者にのみ通知する

トラックバックURL


トラックバック